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ようこそ、平成麻雀放浪記の世界へ。

上野の健 平成麻雀放浪記の世界へようこそ。

こちらは苦みばしった大人の麻雀読み物・エッセイのサイトです。

最新記事をチェックしに来た常連様はこのまま下の記事へどうぞ。

<初めての方へ>
この記事の目次リンクから興味のあるものを選んでお楽しみください。
おすすめは麻雀小話・エッセイ麻雀替え歌です。どれも千文字字程度の掌編でライトに楽しめます。ネット麻雀「天鳳」関連記事もあります。

<目次>
いくつか連載ものやシリーズものがあります。それぞれに目次ページやカテゴリページがあるので、そこからお楽しみください。

★短編「徹夜明け」 目次ページ

うちの麻雀読み物にも時々登場する「ポン友のTさん」との徹夜麻雀明けのお話。全四話で五千文字程度の短編です。


★短編「マルサのおっさん」 目次ページ

麻雀は全然関係ないお話ですが、付き合っていた会社がマルサに踏み込まれたときのお話。これがきっかけでいろんなことが起こります。全六話+あとがきで一万文字程度の短編です。


★連載小説「土日曜劇場 JAN -雀-」 目次ページ

文庫本一冊ぐらいのボリュームがある長編小説です。内容はTBSドラマ「日曜劇場JIN -仁ー」の世界観をモチーフに「歴史麻雀小説」とでも言うような内容を書いたオマージュ作品です。

→スマートフォンなどで読まれる方はPDF版/epub版を用意しました。文庫本を読むような感覚でどうぞ。


★短編「初めてのフリー雀荘」 目次ページ

どんな麻雀打ちでも初めてフリー雀荘に足を踏み入れたときは緊張したはずです。これは大学生時代のそんなお話。全三話で三千文字程度なのでお気軽にどうぞ。


★短編「あこがれの全自動卓」 目次ページ

全自動卓で打ちたい!麻雀覚えたてでそんな憧れを抱いていた高校時代のちょっとほろ苦いお話。全三話で三千五百文字程度なのでお気軽にどうぞ。


「読まれる麻雀読み物ブログを作る方法」シリーズ

コマツさんの「読まれる麻雀ブログを作る方法」に触発されて書いたシリーズ記事。麻雀読み物ブログの基本をまとめてみました。全三回。


賭け麻雀合法化カテゴリ

賭け麻雀は違法ですが、現実にはそこいらの雀荘では賭け麻雀が黙認されています。この矛盾についていろいろ書いています。


福地誠vsプロ麻雀連盟カテゴリ

麻雀ライター福地誠先生にプロ連盟が圧力をかけてきた!この事件についてもいろいろ書いいてます。

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2012年5月25日 (金)

幼なじみ(1)

つい先日、実はオレは実家に帰省していた。目的は幼なじみの「Iちゃん」に会うことだった。

オレとIちゃんは幼なじみというにはあまりに早すぎる時点ですでに出会っていた。オレは生まれつき体が弱く、母親に言わせると月一万円の医療費をオレのために予算として取ってあったらしい。昭和40年台当時の一万円だから立派に大金だ。言っていればオレはそのくらい病弱な子どもだった。

そんなオレが病気になるたび通っていた小児科には、Iちゃんもぜんそく治療のために継続的に通っていた。同じ病院に通う、同い年の病弱な子供を持つ母親同士はすぐに仲良くなったらしい。

そのころはまだオレやIちゃんの物心がつく前の話で、オレの一番古い記憶にすでにIちゃんは存在している。詳細はよく覚えていないが、病院にある自販機のフルーツ牛乳かコーヒー牛乳かなにかをIちゃんは飲んでいたがオレは飲ませてもらえなかったという記憶がある(オレはすぐおなか壊しちゃうから飲ませてもらえなかった)。もしかするとそれ以前の記憶も何かの拍子に思い出せるのかもしれない。

オレとIちゃんは同い年で、保育園・小中学校時代は言うに及ばず、お互い違う高校に進学しても一緒に遊んでいたし、大学生や社会人になって住むところが離れても付き合いはずっと続いた。

Iちゃんとは大概の遊びは一緒にやっている。麻雀はもちろん、海も山も沼も池も湖も、酒を飲みにも女を買いにも一緒に行った。このブログは麻雀ブログなのでとりあえず麻雀の話にするか。

* * * *

オレが麻雀を覚えたのは高校時代で、Iちゃんではなくて同じ高校の友達の影響で打ち始めた。そのころIちゃんも麻雀に興味を持ちはじめていて、IちゃんはIちゃんで麻雀を打つ仲間を持っていた。

そのうち、オレとIちゃんはお互いのポン友ネットワークを相互に利用して麻雀の面子を集めるようになった。Iちゃんの家の黒電話の前に陣取り、片っ端から電話をかけて麻雀の面子を集めていた。まだ携帯電話どころかポケベルがビジネスユースでしか使われていないような時代で、高校生に個人の電話などなかった。家に電話して家族に取り次いでもらってやっと話ができる。相手が出かけていればそれまでで次のヤツに電話するしかなかった。そんな感じだったから「ポン友リスト」にはたくさんの電話番号が必要だった。

そんな感じだったから、必然的によその家(へたをすると知らないヤツの家)に打ちに行くことも多くなった。オレとIちゃんは他流試合みたいな感じでその麻雀を楽しんでいた。終わった後、二人で反省会やったりもした。天鳳みたいに牌譜があるわけじゃないから緻密なやつじゃなくてもっとざっくりとしたやつだ。統計もないし「科学する麻雀」もない時代だから、反省が流れ派チックになるのは仕方がない。自分が打った麻雀はそういう風にしかとらえることができない時代だった。

阿佐田哲也作品を読み出したのもこの頃だ。「麻雀放浪記」「新麻雀放浪記」「ギャンブル党狼派」なんてのを二人で読んでは話をした。オレが今「上野の健」と名乗っているのも、このころの原体験があるからだ。ドサ健について言えば、オレもIちゃんもすげえキャラクターだと思っていた。オレは坊や哲(筆者)から見た理想の博打打ちとしてのドサ健を、Iちゃんは青春編にある「カモ教育」に感銘を受けていた。

おい、オレと組まねえか。おまえにゃあ見込みがある。単純に組み麻雀一発やろうってんじゃねえんだ。組織を作る。麻雀倶楽部も一軒作る。坊やいつかきただろ。あそこだ。そこでマージャン教室もやるんだ。 そうだ。麻雀を教えるんだ。そこらの闇市のおっさんたちに麻雀のおもしろさを教える。ま、カモ教育だ。いままでの博打打ちは漁師が海で魚獲るみてえにぶったくるばっかりで、客の養成をしなかった。だからどんどんカモがいなくなる。百姓みてえにタネをまいて、育てて、それをいただくようにするんだ。どうだ、やってみるか?
(映画・麻雀放浪記より)

Iちゃんはどちらかといえば戦略家で、こういう戦略を考えるのが好きなタイプだった。受け入れを狭くして先切りするようなIちゃんの麻雀の打ち筋からもそういうところはうかがい知れた。

でもそういう戦略家肌なところが今度ばかりは裏目に出ちまったようだ。実はオレがIちゃんに会いに帰省したのはそのためだった。

(つづく)

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2012年5月12日 (土)

さん京都店事件に思う

「踊る雀ゴロ」福地誠センセの「さん京都店事件の公判」を拝読した。本当はオレも京都まで行って傍聴したかったのだが、そのことを知ったのが前日ではさすがに調整もつかない。仕方がないので、実地でのレポートは「麻雀ジャーナリスト」福地センセにおまかせすることにした。

今回の公判は今年二月にあった摘発の公判で、起訴されているのは麻雀さん京都店の店長さんだ。先日麻雀さんの経営陣が逮捕された事件は、今回の裁判の結果を受けて起訴されるかどうかが決められ、おそらくは起訴されて裁判になるのだと思われる。

麻雀さんの経営陣が逮捕されたのが、五月九日。「逮捕状が出た」というニュースもこの日インターネット上に流れていた。そして翌日の十日には「逮捕された」というニュースに変わった。そして麻雀さん京都店店長の公判はその翌日の五月十一日。これって偶然なんだろうか。

オレが思うにはおそらく偶然ではないと思う。

* * * *

福地センセのブログ記事の冒頭にもあったが、求刑十カ月の「なぜ起訴されるかわからないぐらい」の罪ではあるみたいだ。オレもウィキペディアで見て初めて知ったんだけど、「賭博開帳図利罪」ってのは簡易裁判所で扱われるような微罪で、おそらくは略式裁判で済ませるのであればこちらに送られてそれでおしまいになるはずだ。だが麻雀さん側が正式裁判を望み地裁での正式裁判になったのではないかと想像する。

捕まった側が正式裁判を望んでも、検察が起訴しないと裁判にはならない。

オレも昔交通違反の取り締まりに捕まったことに納得がいかず正式裁判を望んだことがあるが、結局は不起訴になって裁判にはならなかった。だが今回は検察官が起訴して正式裁判になった。もしかすると検察官は裁判することに意義があると思ったのかもしれない。検察官が「そんなこと、どうでもいいじゃないか」と思ったら不起訴になるものだ。

略式裁判は罪を認めて100%有罪になる裁判だが、正式裁判はそうではない。刑事裁判は九分九厘有罪になるが無罪になる可能性だってある。もし無罪にでもなれば、捕まえた側の警察としてはメンツが立たない。

今回の麻雀さん経営陣の逮捕には、略式でなくて正式裁判になったために「警察がメンツを保つために動いた」というようなニオイがする。逮捕の時期にしても、内容にしてもそんなニオイがぷんぷんする。

経営陣を逮捕することで、「麻雀さんは悪の巣窟だ」というようなイメージを植えつけるとともに、「経営陣は全国的におおっぴらに賭博を指示していて、今回の件はそういうやつがバックについている。それでも無罪にするのか?」というプレッシャーを裁判官にかけたのではないだろうか。

* * * *

フリー雀荘が大好きなオレとしては、今回の件でこの業態自体がいい方向に向いていって欲しいと思っている。福地センセのブログにあった警察官の証言で

「組合があるんだろ。何やってるんだ。別にフリー麻雀を止める必要はない。法を改正する努力をしろ」

というものがあった。現場警察官の本音がここにあるようにオレは思うし、実際その通りだと思う。

「フリー麻雀自体そんな悪いことじゃないことはオレたちもわかってる。法改正に努めて自分たちの居場所をちゃんと作れよ。目に付いたら捕まえなきゃいけなくなるじゃないか」

こんな叫びをフリー雀荘の業界の人たちはどう思うんだろうか。こんな事件が起こってこういうことを言われてどう動くんだろうか。フリー雀荘の存亡はこの裁判の結果ではなくて業界の人たちがどう動くかにかかっているのだと思う。

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2012年5月11日 (金)

フリー麻雀がなくなる?

昨日オレのツイッターのタイムラインはこの話題で持ちきりだった。

賭博開帳図利:客に賭けさせた疑い マージャン店運営社長ら3人を逮捕 /京都- 毎日jp(毎日新聞)

「麻雀さん」の京都店は今年はお上にすっかり目をつけられていて、二月には

「麻雀さん」店長ら逮捕 賭博開帳図利の疑い 京都府警  - MSN産経west

という摘発があったばかりだ。この「レートを書いたポケットティッシュを路上で配布」したことを警察が問題視して摘発したことがきっかけとなり、今回のチェーン店全体の摘発につながったらしい。

今までも「賭博開帳図利」でのフリー雀荘の摘発はあったが、今回の摘発の意味は大きい。

今までと違うところは個別の店ではなくて、「全国チェーン」の「経営陣」が逮捕されたことにある。「お前たちがやっているビジネスは違法だ」というお上の強いメッセージを感じる。問題点はおそらく二つある。

  • フリー雀荘で行われている賭け麻雀は賭博であり、賭博罪にあたる
  • フリー雀荘の1ゲーム単位で支払うゲーム代+トップ賞は寺銭で、風営法で貸卓をベースに定められている一人一時間六百三十円以内の場所代とは別物

これからのフリー雀荘はこの二つを遵守して違う営業形態を作るか、もしくは法改正してもらうかどちらかを選ばなくてはいけない時期に来たのではないだろうか。

これは予想だが、おそらくは日本中のフリー雀荘から賭け麻雀は消えていくだろう。場代に関する問題も解決策を見出せなければ、フリー麻雀自体がなくなっていくことになるかもしれない。

ツイッターでも見かけたが、業界団体は議員や元警視庁幹部に相談したりはしているらしい。だが正直なところ、根本的な解決策は何も見出せないんじゃないかと思っている。今までツケをためてきた彼らが今今折り合いをつけてうまく落とせるかというと、とてもそうは思えない。もちろん雀荘業界も生き残りを懸けた必死の活動になるとは思うが、今まで出来なかったことが急にできるようになるかは疑問だ。

オレのブログには「賭け麻雀合法化」カテゴリがあって、「ピンや点五の麻雀なんて合法化しちまえ」と書いてきたが、そんなことは起こる気がしなくなってきた。この事件を契機にフリー麻雀は廃れていき、知らない者同士が麻雀を打つ場というのはネット麻雀に移行していくんじゃないだろうか。

ふらっと一人で雀荘に入って知らない人たちと卓を囲んで麻雀を打つという楽しみはこれからなくなっていくんだろう。もっと言えば、オレを含めて今活動しているリアル麻雀系の麻雀ブロガーたちが、フリー雀荘での麻雀を文章にする最後の人間になるのかもしれない。

あれ?ってことは…存在自体が危機に陥るのはオレのブログじゃねえかよ!

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